オムロンは、コストパフォーマンスとフレキシビリティが大幅に向上したPLC(プログラマブルコントローラ)「SYSMAC□CJシリーズ」として「CJ2M
CPUユニット」を発売した。EtherNet/IP通信ポート内蔵スタンダードタイプ10万~24万円、シンプルタイプ4万~18万円。販売目標台数は年間6万台。
CJ2M
CPUユニットは、100点前後のI/O制御を行う小規模な装置から、複数の高機能ユニットを擁する大規模な設備まで幅広く対応できるラインナップとなっている。好評を得ているSYSMAC
CJ1/CJ2高機能ユニットとの組み合わせで、従来よりも高速でシステムの規模や様々なアプリケーションに合った制御を実現した。
LD命令機能により、従来比2・5倍の40μsの高速処理化を実現。5Kstepから60Kstepまで最適なプログラム容量が選べるCPUバリエーションをそろえた。ファンクションブロック専用メモリ(20Kstep相当)を全機種搭載したほか、USBポート搭載など基本性能を向上させ、コストパフォーマンス向上を図った。
さらに、EtherNet/IP高機能ユニットの機能を内蔵したスタンダードタイプ(形CJ2M―CPU3□)は、周辺ツール接続、PLC間データリンク・メッセージ通信、FTP転送などの汎用EtherNet通信を同時に実現。豊富な入出力I/Fによるアプリケーション対応力を向上させた。
シンプルタイプ(形CJ2M―CPU1□)はRS232C通信ポートを標準搭載。スタンダードタイプ(形CJ2M―CPU3□)もシリアルオプションボードの装着により、通信ポート(RS―232CまたはRS―422A/485)が増設可能となった。
さらに、90種類を超える豊富なCJ1のユニットが全て利用可能。従来、上位機種でしかできなかったファンクションブロックの再利用が、上位機種から下位機種まですべて利用可能。同社では、アプリケーション対応力をさらに強化するため、CJ2Mの拡張機能として最大4軸のパルスI/O機能を発売準備中。