ロータリーエンコーダの専門メーカー、ネミコン(東京都港区新橋5―8―11、tel03―5776―1719、三島通文社長)は新製品として、外径48ミリ、高さ33・3ミリの省スペース・コンパクト設計で、1回転2500パルス・6信号形の光学式ロータリーエンコーダ「48Tシリーズ」を発売した。
標準価格は1万7000円で、4月末までは新発売キャンペーンとして1万円で販売する。また、量産向けの特別価格設定や、1000台以上の注文に対しては基本仕様をベースにした各種のカスタム品にも対応する。2010年度は海外も含めて10万台以上の販売を計画。
新製品は、実績ある光学式インクリメンタル形ロータリーエンコーダで、耐振・耐衝撃性に優れた堅牢なダイキャスト・ハウジングを採用している。
さらに、分解能は2500パルス/回転・6信号、応答周波数200kHzの高機能設計で、使用温度もプラス20℃~プラス85℃と広範囲において安定した出力温度特性を発揮できる。
価格も、ローコストニーズに応えてリーズナブルに設定している。
用途は、サーボモータやDCブラシレスモータなどに内蔵し、自動組み立て機械、ロボット、工作機械などの産業用機械、自動ドア、エレベータ、自動機械などの各種産業機械に最適。
同社は昨年4月から、米国の先端技術企業AVAGOグループの一員として展開しているが、今回発売の48Tシリーズは、両社の共同開発第一弾製品。従来から定評のあるネミコンの機械設計に、AVAGOの光学設計、電子回路技術を加えた。
同時に、部品点数を減らし、既存他製品の部品との標準化・共通化を進めるとともに、AVAGOグループによる海外生産で低価格での提供を可能にしている。