富士電機ホールディングスは4月1日付で、伊藤晴夫社長が取締役相談役に退き、新社長に北澤通宏代表取締役副社長が昇格する。また、非常勤取締役の白倉三徳富士電機システムズ社長も兼任で代表取締役副社長に就任し、中山克志代表取締役副社長は取締役に就任する。
今回の社長交代は、08年12月からの事業構造改革が09年度の第3四半期で黒字へのメドがついたことから、10年度よりの成長への基盤づくりを新体制で進めるのが狙い。
社長就任にあたって北澤氏は「リーマンショックの影響で富士電機は重電の伝統の中、企業して死ぬか生きるかという状況である。しがらみも多いが、遅れているグローバル化への対応を進めるとともに、これに対応できる人材育成をまずやっていきたい」と今後の抱負を語っている。
北澤通宏氏(きたざわ・みちひろ)=1952年2月10日生まれ。58歳。74年3月山梨大学工学部応用化学科卒業、同4月富士電機製造(現富士電機ホールディングス)入社。08年6月富士電機ホールディングス代表取締役副社長。長野県出身。