三菱電機は、4月からイタリアでレーザ加工機の販売を開始する。これを欧州レーザ加工機市場参入の第一段階として欧州各地域へ販売を拡大する。
欧州の販売会社三菱ヨーロッパを通じてイタリアのプレスブレーキメーカー、スキアビ社と連携して、炭酸ガス二次元レーザ加工機LVPシリーズを販売するもので、2010年度20台の販売を目標にしている。
欧州は出力1kW以上の切断用レーザ加工機で世界の需要の4割を占める巨大市場で、近年は製品の多様化と製品サイクルの短縮化が進む中で、薄板から厚板まで高速加工でき、多品種少量生産でも短時間に加工装備が行える二次元レーザ加工が欧州でも脚光を浴びており、今後需要の増加が期待されている。
同社は炭酸ガスレーザ加工機のキーパーツであるレーザ発振器から数値制御装置(NC)、加工機本体まで自社で一貫して開発・生産しており、日本・米国・アジアでは累計1万台を超える納入実績がある。高品質なビームによる良好な切断面と、炭酸ガスの循環利用によりガスの放出量が少なく低いランニングコストですむ点が高い評価を得ている。
今後は、イタリアでの販売機種を拡大するとともに、欧州各地域へ販売の拡大をめざしていく。