64万世帯、141万人を抱える川崎の中心街にある川崎市産業振興会館の玄関、ロビーがLED照明で明るくなったと利用者から評判を呼んでいる。
川崎市産業振興会館はJR川崎駅、京急川崎駅から徒歩8分、多摩川にも近く、地元企業だけでなく一般市民も講演会や研修会、展示会などに利用している。
この会館の環境製品導入業務委託事業として、川崎市産業振興財団が公募。プレゼン入札に6社が応募したが、サンナイオートメーション(内藤孝輔社長)の提案が採用された。
同社は、「環境製品の導入による消費電力及びCO2削減と会館利用者の満足度向上」をテーマにLED照明の導入を提案した。同社自身が頻繁に出入りしていたこともあり、入館者へのリサーチを繰り返した結果「玄関やホールが暗い、掲示文書が読みづらい」との声が多いことに気付き、LED照明の導入を提案した。
提案内容は、会館出入口、風防室に蛍光灯型LED照明6台とLED電球2個、エントランスロビーに蛍光灯型LED照明2台、男子トイレに蛍光灯型LED照明3台とLED電球1個を取り付けるというもの。風防室とトイレは既存の照明を外し、ロビーは照明を増設。
同社の試算によると、年間電力削減量は899・1Kwh、年間CO2削減量0・33tCO2となり、削減率32・1%に達する。
先月、LED照明配線と電源盤・変圧器取り付けの工事が完了したが、来館者は「入り口が明るく爽快である。ロビーの表示版の文字も読めるようになった」など好印象。
内藤社長は「今回、提案力が認められた。また、工場リニューアル事業を始めるに当たり電気工事業者の認定を取得していたのでLED照明配線工事が受注できた。LED照明は関心が高く、オフィスや工場からの仕事も来ている」とLED照明分野に今後も注力する方針である。
なお、今回納入のLED照明はIDEC製、LED電球は東芝製。