ODVA
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Japan(奥村俊次代表)は第13回年次総会を東京・大崎のゲートシティホールで5日開催し、2009年度活動報告、10年度活動計画、役員・リーダー改選などを承認した。
最初に奥村代表から、09年度の活動報告と10年度の活動方針が発表された。
10年1月現在の全世界におけるODVAベンダID数は1196社で堅調に増えている。このうち、EtherNet/IP製品200万ノードが出荷され、製品も250社から発売されている。また、DeviceNet製品は出荷数が1000万ノードを超え、900社から製品が発売されている。
一方、CompoNetはリリースから3年が経過したが、30社から製品が発売され、急速に拡大している。
10年度は「EtherNet/IP、CompoNetの普及促進」を活動方針に掲げ、ユーザ・ベンダに対するコミュニケーション機会の増大で認知度の向上と価値訴求拡大を図る。中でも昨年初めて企画して好評であった「CIP
on
Tour」を今年はエンドユーザが多く、展示会開催などが少ない都市などを加え、10月に大宮、名古屋、広島、熊本の4カ所で開催する。また、このツアーを補完するためにネットワーク導入を検討しているユーザを対象にした「CIPセミナー」(仮称)を5月に東京で開催予定となっている。
さらに、フィールドネットワークのJIS化に向けて他のオープンネットワーク団体とも協力し、10年度の実現を目指していく。
その後、09年度及び10年度の各委員会活動の報告及び計画が発表され、稲山知己氏が販促委員会、小島俊之氏が技術委員会、徳森世紀氏がCompoNet委員会、事務局の鶴岡正敏氏が広報の活動についてそれぞれ説明した。
役員の改選も行われ、新代表にオムロンの伊藤浩氏が選出された。
就任にあたって伊藤代表は「これまでDeviceNetの発展とともに歩んできたが、ODVAのヘッドクォーターとの連携を密にしながら、技術開発を進め新たなロードマップを作っていきたい」と抱負をのべた。
第2部の講演会では、「シスコインテリジェントスマートグリッド戦略」と題して、シスコシステムズの渡辺紀氏が、「EtherNet/IPの最新動向」と題してロックウェルオートメーションジャパンの稲山知己氏がそれぞれ行った。