真空搬送機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区池辺町3595、tel045―308―9940、ゲッテゲンス・アーネ社長)は、制御バルブや真空スイッチを一体化したエジェクタユニットの新製品として「SCPiシリーズ」を発売した。
新製品は、エアセービング機能を備えた省エネモデルで、ワークのハンドリングに必要な真空圧が維持されている間エアの供給を自動的に止めるため、従来無駄に消費していたエアを大幅に削減することが可能になる。80%以上のエアの使用量を削減できたという事例もあるという。
また、真空回路を工夫することでフィルターレスを実現しており、従来現場で大きな手間となっていたフィルター交換も不要。さらに、フィールドバス(IOリンク)に対応しており、パラメーターの設定やステータスの確認を外部から行うことが可能で、モニタリングした運転状況をいつでもチェックでき、予防保全に役立てることができる。
そのほか、エジェクタ本体の能力は従来製品と比べて、吸込量を15~20%アップし、エア消費量は5%抑えるなど向上。電源が切れた時にバルブの位置を保持するIMPタイプも用意し、緊急停止時にもワークを保持し続けられる。システム立ち上げ時に無駄なエアを消費することがない、吸着ON/OFF、及びバルブ切り替えの回数測定・診断を行い、ランプで表示するなどの特徴を持つ。