日立産機システム(東京都千代田区神田練塀町3、tel03―4345―6537、椎木清彦社長)は、日立モートル100周年、及び高効率ザ・モートルNeo100シリーズ拡大を記念して、「ペンギンファミリー作戦」と名づけた産業用モーター業界では珍しいカーボンオフセット付きモーターを4月1日から発売。高効率モーター全機種(0・2~160kW)を対象に限定1000台で実施。
地球温暖化対策としてCO2排出削減努力が進められているが、動力駆動源であるモーターについても高効率化による消費電力量、及びCO2排出量の削減が急務となっている。
カーボンオフセットは、一般的には、発展途上国などでの植林やクリーンエネルギー事業などによるCO2削減量の購入や支援することで、自国・自社のCO2排出削減目標に対し、達成できないCO2排出量の全部または一部を相殺(オフセット)する仕組みのことを言うが、日立産機はモーターの購入を通じて、日本のCO2削減活動推進に貢献する目的を付加したもの。日立産機が海外からCO2排出権を購入し、日本政府へそのCO2排出権を譲渡(寄付)することで、モーターの製造等で発生するCO2相当量を相殺する。高効率モーター1台につきCO2100キログラム相当の排出権証書が付いて、CO2削減へ貢献していることが証明される。
なお、モーター自体の製品、性能・価格の変更はなく、CO2排出権購入費用は日立産機が負担する。