東京電気技術工業(東京都目黒区中根2―12―2、tel03―3723―3631、坂口義一社長)は、PLCボードで引き合いが増加している。PLCのワンボード化でコストダウンを図るユーザーが多く、同社では標準品の販売、受託開発に力を注ぎ事業の柱に育てる。
同社は制御盤、制御装置を設計・製造する一方、近年は特定用途向け半導体ASICの開発、アナログ・デジタルボード受託開発、さらにオリジナル品としてPLCボードやラダー変換ソフトを発売している。
このPLCボードに対する引き合いが急増している。
システムコントロールフェアに毎年出展しているが、昨年はこれまで以上にPLCボード、ラダー変換ソフトに関心が集まった。「1年以内に導入を希望する顧客が190社に達した。市販PLCは汎用性があり多くの機能を備えているが、それだけコストアップになる。ワンボード化でコストダウンしたいユーザーが多くなった」(坂口社長)と見ている。
現在、同社はASIC―PLCボード、PLCボードなどの受託開発で実績があるほか、オリジナル品CPUボードSTシリーズ、PLCボードMTシリーズ、ラダー変換ソフトLtC
Soft、コントロールボックスなどをそろえている。
MTシリーズは、イーサネットに対応のMT―3/MT―30E、また市販PLCで作成のプログラムが流用できるラダー変換ソフトLtC
Softの評価が高い。
同社では技術者を増員しPLCボードのオリジナル品を出しながら、電子制御技術力による受託開発に注力する方針である。また、遠隔監視システムの受託開発にも取り組む。