フジソク 「デジタル表示複合形電力計」発売デジタル無線分野にアピール

フジソク(川崎市中原区木月住吉町1890、tel044―433―5721、笠井徹社長)は、防災無線やタクシー無線、警察無線、消防無線など各種無線機の電力測定用に「デジタル表示複合形電力計DTLD―56A」を開発、販売を開始した。価格は約33万円。2010年度300台の販売を計画。

複合形電力計は、通過形電力計としてアンテナから電波の出力を必要としない場合には、出力端子と擬似負荷部に付属のUリングを接続することにより終端形電力計として使用できるもの。

新製品は、デジタル表示の採用で、前進、反射電力に加え、VSWR表示も可能になっている。

また、CPUを内蔵しており、使用周波数を設定すると自動キャリブレーション機能により精度の高い(プラスマイナス5%、プラスマイナス2デジット)測定ができる。

しかも、TDMA方式等のデジタル無線に対応できるように演算機能も内蔵している。

測定データは、USBを経由してパソコンにも取り込むことが可能。

機種は、周波数範囲50~160MHz、140~470MHz、800~1000MHz、測定電力15W、70Wの6種類が完備。

同社は、デジタル放送向けに約1000台のデジタル放送用終端形電力計の販売実績があり、今後は従来のアナログ無線に加えデジタル無線分野への本格的な拡販を推進する計画。

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