東研 アジア市場開拓へ本腰自動認識装置、X線検査装置で

自動認識装置大手の東研(春山安成社長)は、2次元コードリーダー、X線検査装置の販売で国内と並行してアジア市場の開拓へ積極的に乗り出した。

2次元コードリーダー・RF―IDなど自動認識関連では、国内に対してこれまで電子部品・半導体、自動車、医薬品、物流などの大規模産業の大手企業を顧客に営業を展開してきたが、今後は5000万円から1億円の売り上げが見込める産業での市場開拓に注力し売り上げ増加につなげる。国内のトレーサビリティ市場は成熟産業に近づきつつあるなかで「環境、農業などトレーサビリティ市場としては小さい産業を対象に顧客を増やす」(小平学会長)と営業対象先を広げる。

海外ではTOHKEN
USA、TOHKENヨーロッパ、TOHKEN上海など拠点を構えている欧米、中国のほか、アジアでの販売を強化。アジアで競合できる価格帯の製品開発に取り組む一方、日系企業の進出が多いタイに販売の合弁会社を近く設立する計画である。

X線検査装置では、世界最高の分解能0・1ミクロンを備えた装置を始めナノ領域のX線検査装置が韓国、中国、台湾で市場性が高まってきたため、大手商社とのタイアップ販売を強化する。3カ国では半導体・電子部品、液晶、リチウムイオン電池などの生産が急増し、製品を破壊せずに品質検査や分析ができるX線検査装置の販売が今後見込めると判断。3年後に年間10億円の売り上げを目指す。

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