相原電機(大阪市平野区瓜破4―2―32、tel06―6707―3456、城岡充男社長)は、同社100%子会社のセンター・テクノ(大阪府豊中市、同社長)とのコラボレーションを強化し、センター・テクノが得意とするカスタム技術を活かした新規顧客の開拓と新規事業の拡大を図る。
センター・テクノは2007年設立で、トランスを応用した各種の電源コントロール装置・メカニカル関連装置の開発・製造を行っている。相原電機のメイン製品である産業用トランスを応用するなど、オーダーメイド、カスタムメイド中心の技術系メーカー。開発から設計・製作、電気工事まで一貫して行える体制を備えており、カスタム品のほか、メーカーや研究機関からの試作品のオーダーも多い。
設立当初から、大手エンジニアリングメーカー、プラントメーカーなどからの受注で、深層海洋水を真水に変換する装置や各種の搬送機械、熱処理を伴う温度調節システム、各種試験機、浄水装置向けコントロールボックスなどを開発、納入し実績を上げてきた。
高い技術力が評価され、最近では大手食品加工メーカーの製造ラインを手掛けており、今年の10月分まで受注済みということで、新規顧客の開拓が順調に進んでいる。一方、相原電機は厳しい景気のもと、風力発電関連や券売機関連向けに主力であるトランスが伸長しているほか、新製品の軽量コンパクトトランス「CLBシリーズ」が自動車メーカーに採用されるなど、5月からの新年度に向け確実な手応えを感じている。
今後、新規顧客開拓と新規事業を進めるために、センター・テクノの高いカスタム技術とのコラボレーションで、トランス応用製品事業の拡大に取り組む。
今期は、同社の中期計画の第3段階である「大河」の初年度に当たるが、こうした取り組みで中計の達成に向けた展開を行っていく方針だ。