先週末は真冬並みの気温が、雨を夜半には氷雨に変え、薄着の樹木は風雪に新芽を守ろうと耐えていた。同時刻に、欧州ではアイスランド氷河の火山噴火で各国の空港が閉鎖された。氷河という言葉が頻繁にニュースに登場する▼今年の新社会人もまた就職氷河期といわれた。ただ、こちらの氷河期は若者に逞しさを育み、企業から期待を持って歓迎されている。三菱電機が新入社員を対象に行ったアンケートでは、社会人に必要な要素に、45・4%が「責任感」と回答。「コミュニケーション力」41%、「向上心」26・4%も多い。「責任感」は5年前より約10ポイント増えている▼仕事をする目的は「人間的成長」34・4%、「社会貢献」32・6%、「自分の夢実現」16・1%が上位を占める。仕事を通して自己成長し社会に貢献したいと望む若人に安心する。5年後の景気は「良くなる」47・3%、「横ばい」42%、「悪化」10・7%で、希望に胸を膨らませる心が伺える▼90年代のバブル崩壊、リーマンショックという名の氷河期を経験中の会社員は、新入社員が理想とする「人格に優れる」「仕事に情熱を持つ」「責任感が強い」上司だろうか。不況慣れして「生きていくための方便」を処世の術にしている人もいる。厚労省発表の能力開発調査では、企業の取り組みが低下と指摘。上司の再能力開発が必要かもしれない。
分岐点
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