工場の省エネに関しては、ユーザ、ベンダーとも、その必要性を理解し、今まで独自のやり方で省エネをすすめてきた。
しかし、現場機器単体においては省エネ技術を活用し、エネルギー消費を削減してきても、複数の機器で構成されるシステムとしての省エネはあまり進んでいない。
前述したような理由に加えて、省エネの実現方法として従来はハード的な接続を使うしかなかったのも、原因といえる。
図2で示すように、従来のシステムでは電源を切断するための外部リレー、そしてリレーを管理する追加の制御機器(コントローラ)が必要となる。
つまり、追加の配線が必要となり、さらには追加の機器を設置しなければならない。
また、省エネのため機器の電源を落とすような機能追加は一般的でないため、機能自体が手作りの独自仕様となり、結果として、省エネを実行するためのコストがかえって高くなってしまう。