既述の14業種をはじめ、全製造業へのソリューションがワールドプレミアとして発表されるAUTOMATICAが、いよいよ6月8日からドイツ・ミュンヘンで開催される。4月上旬現在、世界42カ国から600を超える企業が、組立・操作技術、ロボット、画像処理など、オートメーションコンポーネントからシステム、そしてアプリケーションからサービスまで、全バリューチェーンを展示する。最新トレンド、イノベーションが勢ぞろいするAUTOMATICAは、見本市はもちろん、併催される様々な関連プログラムも大変好評だ。
まずは、ドイツ機械工業連盟(VDMA)ロボット・アンド・オートメーション工業会、ならびにフラウンホーファー生産工学自動化研究所(IPA)とともに作り上げた新たな共同構想《グリーン・オートメーション》だ。環境問題が叫ばれて久しい今日、この構想を通じて、オートメーション業界が同問題に積極的に取り組んでいることを広く内外に示すもので、『AUTOMATICA2010』で初めて発信される。関連製品の展示はもちろん、フォーラムの中心テーマとしても取り上げられる。また、専用ホームページが設置されている(http://www.green‐automation.net)ので、有益な情報源として定期的に確認したい。
次は、2006年のスタート以来好評を博している、フラウンホーファーIPA協力のサービスロボット・プロトタイプロボット特別展『InnovationPlatformServiceRobotics』だ。今回も、家庭・介護・産業向けサービスロボットが、プロの司会のもと実演形式で分かりやすく紹介される。
また、会期中には新ミュンヘン国際見本市会場併設のインターナショナル・コングレス・センター(ICM)で、<ISR
2010
(国際ロボットシンポジウム)>、ならびに<Robotik2010(ドイツロボット会議)>が開催される。両会議が併催されるのは、AUTOMATICA
2006以来2度目で、およそ80名もの専門家と200名にもおよぶ業界関係者の参加が見込まれている。
さらに、新ミュンヘン国際見本市会場北東側(A3~6ホール+B3~6ホール+C1~4ホール)では、AUTO
MATICA2010から1日遅れて、太陽光発電、太陽熱技術、ソーラー建築などの製品・技術が集結するIntersolar2010が開催される。同メッセはフライブルクでスタートし、前回のAUTOMATICA2008で初共催が実現、同時開催による相乗効果が認められたことから、今回も会期が重なる6月9~11日の3日間、AUTOMATICA2010/Intersolar
2010相互入場が可能となる。毎年開催のIntersolarには昨年、1,414社が出展、58,627人もの業界関係者が来場している。
回を重ねるごとに、その重要度がさらに増し、業界に貢献するAUTOMATICAは、オートメーション業界、そしてユーザの世界的な動向を把握するマーケティングの場として、新規ビジネスが得られるきっかけとして、必ずや貴社の戦略に役立てていただけるだろう。2年に1度、業界キープレイヤー、意思決定者が世界中から集結する貴重な機会AUTOMATICA
2010を、ぜひ体験いただきたい。