安川電機の10年3月期連結決算は、売上高2247億1000万円(前年度比35・8%減)、営業利益69億7700万円の損失、経常利益60億4900万円の損失、当期純利益56億9900万円の損失となった。
セグメント別売上高は、モーションコントロールが1048億1400万円(同34・8%減)、ロボットが570億8400万円(同50・0%減)、システムエンジニアリングが414億9800万円(同11・3%減)、情報が155億4600万円(同27・2%減)、その他が57億6500万円(同19・6%減)。
モーションコントロールは、6割を占めるACサーボ・コントローラは、前半低水準であったが、後半半導体・電子部品業界向け、及び中国・アジア向けが回復してきている。インバータも中国向けがいち早く回復し、アジア・米国も回復基調になっている。セグメント全体の営業利益も31億6900万円の損失となった。
ロボットは、自動車業界向けを中心とする溶接、ハンドリングロボット等が中国・アジアなどの地域で投資の動きが見られるものの、国内の設備投資の動きが鈍く、液晶・半導体業界向けもアジア市場中心に回復基調にあるが、低水準に推移している。営業利益は83億2700万円の損失となった。
11年3月期は、売上高2700億円(同20・2%増)、営業利益80億円、経常利益80億円、当期純利益40億円を予測している。
「サーボモータの受注は、中国、韓国の半導体・液晶はチップマウンター関連需要で今年3月は過去のピーク時に並び、4月はピークを超える。ロボットは自動車以外の一般産業用や建設関係などに注力するが、今期はピークの60~70%ぐらいと見ている」(武井紘一副社長)。
なお、研究開発投資は100億円(前期90億円)、設備投資は60~70億円(同50億円)を予定している。