ケル(高橋和良社長)は、2・5ミリピッチのケーブル対ケーブル用ドロワーコネクタ「FAシリーズ」を発売した。ドロワーコネクターユニット間のズレを吸収するもの。
新製品はドロワーコネクタの要求事項であるピンの座屈の防止、嵌合調整の容易さ、嵌合時のストレス軽減、高接続信頼性を満たしている。嵌合した後のストレス軽減のために十分なフローティング機構(XY方向に最大プラスマイナス1・4ミリ)を設けている。
また、それを活かすために誘い込み量をXY方向にプラスマイナス3ミリと大きくとっている。
さらに誘い込み時にはコンタクトが接触せず、コネクタ同士が真っ直ぐになってからコンタクトが接触する構造にしたことでピン座屈防止を実現。
接触コンセプトは、同社のバッテリーコネクタGFシリーズのコンタクト挟み込み2点接触を採用し、有効嵌合長を3ミリにすることで高信頼接続を実現している。
定格電流は3Aを確保、圧着ケーブルはAWG22~26に対応。
品種は基板対ケーブル用コネクタ、ケーブル対ケーブル用コネクタの中継タイプがあり、極数は8~40極までと幅広いニーズに対応できる。RoHSに対応済み。誤装着防止機構付きを用意している。
主な用途は、産業機器、遊戯機器、事務機器など。