山武の2010年3月期連結決算は、売上高2122億1300万円で対前期比10・1%減、営業利益123億8400万円で同30・5%減、経常利益126億4600万円で同26・3%減、当期純利益62億4200万円で同34・5%減となった。
事業別売上高は、アドバンスオートメーション(AA)事業が、769億3800万円で同17・8%減、ビルシステム(BA)事業が966億7100万円で同3・7%減、ライフオートメーション(LA)事業が347億2100万円で同3・3%減、その他が53億2900万円で同32・7%減。
制御機器及び産業システムのAA事業は、半導体業界など一部市場で需要が急速に回復しているが、素材関連産業における設備投資は、新エネルギーや高機能素材関連の一部を除いて引き続き低迷した。海外も一部市場で着実な回復が見られたものの、年間を通しては全体として厳しい事業環境に置かれた。
営業利益は、事業部門内の人的リソース再配置などで大幅な固定費削減を進めたが減収の影響が大きく、88・9%減の5億5200万円と大幅に減少した。
11年3月期は、売上高2250億円(同6・0%増)、営業利益160億円(同29・2%増)、経常利益157億円(同24・1%増)、当期純利益95億円(同52・2%増)を見込んでいる。このうち、AA事業は、売上高830億円(同7・9%増)、営業利益25億円(同352・5%増)を見込んでいる。