IDECの2010年3月期連結決算は、電機・半導体・自動車関連など幅広い業種での設備投資抑制の影響で、売上高224億4300万円(前期比19・9%減)となった。利益面は、売上原価率が前年度比3・8ポイント上昇などで営業損失4億7800万円(前期14億6100万円)、経常損失2億9400万円(同12億3200万円)、純損失2億7700万円(同1億8400万円)となった。
販売地域別売上高は国内が142億7200万円(前期比21・8%減)、海外売上高が81億7000万円(同16・2%減)となったが、今期はスイッチ事業の強化と中国市場での販売拡大、さらにLED照明事業を中心に土壌浄化や農業のオートメーション化の事業化など、環境関連ビジネスの推進を図る方針で、11年3月期は国内売上高189億円(同32・4%増)、海外売上高91億円(同11・4%増)を目指す。
また、製品別の10年3月期の売上高と11年3月の予想値は次の通りとなっている。
制御機器製品127億4900万円・前期比16・4%減(来期155億5000万円・今期比22・0%増)、制御装置及びFAシステム製品28億円・同34・8%減(同35億円・同25・0%増)、制御用周辺機器製品40億500万円・同20・4%減(同49億円・同22・3%増)、防爆・防災関連機器製品9億6500万円・同35・0%減(同12億5000万円・同29・5%増)、その他の製品19億2300万円・同0・2%減(同28億円・同45・6%増)。
なお、11年3月期は売上高280億円(前期比24・8%増)、営業利益17億円、経常利益17億円、純利益8億円の増収増益を予想。