コンテックは、拡張性を重視した産業用組み込み用のボックスコンピュータとして「BX710シリーズ」を、7月1日から販売開始する。販売価格は、18万9000~24万9000円。
BX710シリーズは、省電力の超低電圧版Intel
Celeron
Mプロセッサ1・06GHzを搭載したファンレスの産業用組み込み用パソコン。同社従来製品BX701シリーズ(保守品)と同一寸法で、既存システムへの置き換えが容易など互換性を重視している。
同社のPCI
Expressスロット装備のハイパフォーマンスモデル「BX900シリーズ」(発売中)や、「BX600/BX700シリーズ」(販売終了予定)との取り付け互換も実現した。
デュアルLAN、USB2・0×6、CFカードスロット×2など、電源・周辺機器との接続コネクタを前面に集約。さらに、ストレージの交換が容易なスロットイン方式のストレージベイを採用。配線ケーブルの取り回しやメンテナンス性が高い。また、ストレージベイと別に、OSブートも可能な2つのCFカードスロットを搭載。CFカードにOSシステムを構築することも可能である。
省電力Celeron
Mプロセッサ1・06GHz、945GMEチップセット、メモリ1GBを標準搭載。CPUやチップセットは、Embeddedタイプの採用で安定供給を可能にしている。
着脱容易なスロットイン方式2・5インチSATAハードディスクベイユニットを搭載。省電力CPUと自然空冷可能な筐体構造によりFANレス稼働を実現。また、汎用のアナログRGBに加え、LVDSインターフェイスも搭載、2画面表示が可能である。
さらに、CFカードスロットの搭載により、OSとデータの分離が可能となり、メンテナンス用やシステムログ、収集したデータの持ち帰りなどの運用形態が取れ便利である。
そのほか、PCIパスボードを実装できる拡張スロット(拡張スロット搭載モデル)搭載のほか、BIOS設定保持機能を装備しており、安心設計となっている。
全9モデルを標準品として用意。PCI×2スロット付き、PCI拡張4スロット付き(受注生産)、PCI拡張スロットなしの3タイプに対し、それぞれOSとストレージをWindows
XP
Professional(HDD)、Windows
Embedded
Standard(SSD)、OSなし(ストレージなし)の3OSから選択可能で、同社では、同機をベースに要望に応じてカスタム対応も行う方針である。