安川電機は、ドライブ技術・発電技術を活かした大形風力発電用電機品「Enewin(エネウィン)シリーズ」をこのほど製品化、風力発電市場に参入した。
第一弾として発電電力の制御を行うコンバータ装置を発売した。大形風力発電特有の機能・構造・耐環境等に関する各種要求に対して、電力品質の向上(高い変換効率)、コンパクト化(コンバータ盤設置面積の低減)、省メンテナンスなどを実現している。
今後、発電機、各種制御システムなども順次製品化して販売していく予定である。
同社は2005年に、交流―交流直接電源変換の「マトリクスコンバータ回路」を応用した、電源回生機能を有する高圧マトリクスコンバータ装置を世界で初めて製品化した。今回、その製品を風力発電専用に特化したコンバータ装置として製品化したもの。
CO2削減の対策として自然エネルギー活用が重要視され、大形風力発電も注目されている。09年では、世界の新規発電設備のうち10%以上が風力発電、その電機品についても、高い発電効率を満足する機能や構造が要求されている。
出荷開始は今年8月からで、11年度25億円、15年度150億円の売り上げを見込んでいる。