【名古屋】日東工業の10年3月期連結決算は、コスト削減活動や営業力の強化、効率的な生産体制の構築などを推進したが、長期化する需要の減少や価格競争の激化により、売上高464億4400万円(対前期比21・2%減)、営業損失15億6100万円、経常損失12億8100万円、当期純損失9億8600万円の赤字決算となった。
部門別では、配電盤が、電力計測ユニット「エネメータ」のシリーズ強化や、短納期を実現した低価格・高品質な標準分電盤などを新たに投入、太陽光発電システム用のホーム分電盤・接続箱の販売強化にも取り組んだが、売上高は215億5900万円(同24・7%減)となった。
キャビネットは、AED収納ボックスや、データセンターの効率的な空調環境を実現する「アイルキャッピング」などを投入し、自立キャビネットやシステムラックを中心とした営業活動も展開したが、売上高は181億7100万円(同15・6%減)となった。遮断器・開閉器は、分散型電源システム用ブレーカなど展開したが、33億6500万円(同25・5%減)、パーツ・その他は、33億4800万円(同18・2%減)。
11年3月期は、環境配慮型の製品開発を加速させ、自動車関連分野・IT関連商品の拡充に力を入れ、売上高490億円(同5・5%増)、営業利益2億円、経常利益3億円、当期純利益0円を見込む。