安川電機はインドに、インバータ・サーボ製品の製造・販売を行う現地法人「ヤスカワ・インディア」を今年8月末に設立する。生産開始は来年1月からで、当初はインバータから開始し、サーボ製品は輸入販売を行い、2012年度40億円の売り上げを見込んでいる。その後はロボットやシステム製品なども扱い、13年度には100億円の売り上げを目標にしている。
同社は、90年代からインドの販売代理店「L&T社」や、合弁会社「モートマン・マザーションロボティックス」などを通じて、インドのインフラ・環境・産業用機械向けにモーションコントロール製品を供給してきた。
新会社では成長著しいインド市場でさらに事業拡大を図るため、これらのパートナーと協業しながら、納期短縮や原価低減を図り、競争力を強める。
資本金は5億円で、同社が99%、安川エンジニアリングが1%出資。場所はバンガロー近郊。また、同社は6月1日から米国と欧州の海外子会社の統合再編と社名変更を行い、コーポレートブランドを「YASKAWA」に統一した。
米国では米国安川電機とモートマン社を統合し、「ヤスカワ・アメリカ」にした。欧州では、欧州安川電機とモートマン・ロボティック社を統合し、「ヤスカワ・ヨーロッパ」(本社・ドイツ)にした。そのほか欧州地区にある10の販売会社も「YASKAWA」を冠した社名に変更した。