安川電機は、ACサーボドライブ「∑―Vシリーズ」にセーフティ機能を備えたオプションモジュールを追加した。アナログ/パルス入力、及びMECHATROLINK―II形のサーボドライバと組み合わせて、回転型ACサーボモータやリニアモータの安全機能を簡単に実現できる。価格は22万~95万円。年間5000台の販売を計画。
新モジュールはACサーボドライブ用として日本国内メーカーでは初めて、国際規格IEC61800―5―2のSTO機能、SS1機能、SS2機能、SLS機能に対応した。STO機能はモータへの電力供給を遮断する安全機能、SS1機能はモータの減速を開始し、規定時間後にSTOを実行する安全機能、SS2機能はモータの減速を開始し、規定時間後に停止位置から一定量以上モータを逸脱させない安全機能、SLS機能はモータが規定速度を超えないようにする安全機能で、機能安全規格で定義されている4つの機能を搭載することにより、機械使用時のリスクを低減し、機械可動部の危険な動作から人を保護する。
また、同じ機能を持つ安全機能を2つ搭載しており、それぞれ個別に安全機能を割り付けることが可能で、入力信号の状態により、あらかじめ設定された機能を実行する。しかも監視時間、監視移動量、監視速度などのパラメータを持っており、用途によって設定の変更が簡単にできる。
さらにアナログ/パルス入力形、MECHATROLINK―II形、及び指令オプション取付形のサーボドライバの∑―Vサーボパックにオプションモジュールとして取り付けてシンプルな構成が可能。
主な用途は、自動車関連市場、金属加工市場、欧州向け装置など。