オムロンは、急速硬化で紫外線硬化工程におけるタクトタイム短縮を実現した新UV―LED搭載の照射ヘッド「形ZUV―H□MBシリーズ」と、超集光レンズ「形ZUV―L2H」を同時発売した。オープン価格。初年度販売目標は照射ヘッド6000本、超集光レンズ2000本。
UV照射器は、紫外線を照射しUV硬化型樹脂(接着剤)を硬化させる機器。電子部品やデジタル家電など、高精度な接着が要求されるUV硬化工程で使用されている。
光源の違いによりランプ式、LED式の2種類があり、同社は05年からLED式UV照射器を発売している。
近年、モバイル機器の組立工程は、製品ライフサイクルの短縮化で高い生産性が要求されており、特にUV硬化工程は短時間での完全な硬化が求められている。
形ZUV―H□MBシリーズは、発光効率を高めた最新の高出力UV―LEDを搭載。さらに、ヘッド内の高精度光学レンズ設計と、独自の放熱構造により、UV―LEDの光を効率よく均一に照射することで、同社従来品比で照度(照射パワー)を15%アップ、タクトタイム向上を実現した。これにより、設置距離・照射エリア・照度を従来と同じ条件で使用した場合、従来比で20%の長寿命化が図れ、ランニングコストを低減する。
また、同時発売の超集光レンズと組み合わせて、業界最高クラスの照度9400mW/平方センチメートルを実現。タクトタイムを従来機種比約2分の1まで削減できるほか、4本ヘッドの同時多点照射では、同タイムを従来機種10分の1まで削減することが可能である。