パナソニック電工 中国需要拡大に対応蘇州にガラスコンポジット基板材料の製造ライン新設

パナソニック電工は、LED関連分野で高放熱基板材料「ECOOL(エクール)」の中国需要拡大に対応するため、11年2月稼働を目標に中国蘇州にガラスコンポジット基板材料の製造ラインを新設する。さらに半導体パッケージ基板材料のグローバル展開強化のため、7月1日から台湾でハロゲンフリー半導体パッケージ基板材料「MEGTRON
GX」の製造・販売を開始、12年度50億円の販売を目指す。

ECOOLは、LED関連分野向けに高放熱性、耐トラッキング性、板厚精度など優れた特性を持つガラスコンポジット基板材料。中国でLED関連分野での需要が拡大していることから、ECOOLを中心とするガラスコンポジット基板材料の供給体制強化を図る。

このため05年7月に設立したパナソニック電工電子材料蘇州(蘇州市蘇州新区、中村敏光総経理、従業員数229人)に約20億円を投資し、11年2月稼働開始をメドに月産約20万平方メートルの製造ラインを新設する。

主な生産品目は、多層基板材料(生産中)と、ガラスコンポジット基板材料。導入する製造ラインは独自の連続工法を採用、一般的な基板材料の製造工法と比較し、CO〓排出量が大幅に低減できる。

同社は、今回の中国での生産増強により、ガラスコンポジット基板材料全体のグローバル販売目標として、12年度150億円を目指す。

同社では、MEGTRON
GXシリーズについて、今回の製造体制強化と、台湾をはじめグローバルでの販売拡大を図る方針で、12年度50億円の販売を目指す。

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