横河電機は、ネットワークベース生産システム「STARDOM」の機能強化版を発売した。価格は1セット50万円から。販売目標は自律型コントローラが、2010年度2000台、11年度2500台、SCADAソフトウェアが同1200本、同1400本。
今回の機能強化は、エンジニアリングツールに新機能を追加してエンジニアリング効率を向上させると同時に、STARDOMと接続できる他社製PLC(プログラマブルコントローラ)の種類を増やしてオープン性を高めた。
自律型コントローラFCN/FCJのエンジニアリングツール「ロジックデザイナ」に、ドラッグ&ドロップ機能、ファンクション・ブロックの自動レイアウト機能、カーソルの位置により結線モードに自動で切り替わる機能を追加することで、レイアウトを気にせず直感的な操作が可能になり、制御プログラムの作成が容易になる。
また、SCADAソフトウェアVDS/ASTMAC及び自律型コントローラFCN/FCJと接続できる三菱電機のPLC「MELSEC
Qシリーズ」の機種を増やし、より多くの案件にSTARDOMを導入できるようにしている。
STARDOMは、制御、操作、監視などの機能別コンポーネントで構成するオープンネットワーク制御システムで、分散型制御システム(DCS)の信頼性とPLCを使用したPLC計装の汎用性・経済性を両立させたシステムとして評価を得ている。
STARDOMの中核をなす自律型コントローラは、既存のPLCがもつ制御・監視機能に加え、情報発信機能を付加し、Intelligent
RTU(Remote
Terminal
Unit)として、石油・ガス井戸元をはじめとした分散型アプリケーションに広く導入されており、自律型コントローラ「FCN/FCJ」とSCADAソフトウェア「VDS/ASTMAC」を組み合わせることで、各種分散型アプリケーションに対して、より柔軟な対応が可能になる。