無線ネットワークシステムメーカーのアローセブン(浜松市中区上島3―27―7、〓053―469―0031、鈴木弘光社長)は、標準規格IEEE802・15・4をベースに上位層を独自に構築した通信規格TinyBeeを採用の小型・低消費電力・高速応答型2・4GHz無線モジュール「UM―200」を発売した。センサーネットワーク構築の低価格化、専用端末の開発期間短縮に効果的である。同社は無線ネットワーク普及へ販売のほか技術提携も行っていく。
2・4GHz無線モジュールUM―200は、IEEE802・15・4に準拠したオリジナルモデムで、間欠、ブロードキャスト通信対応のオリジナルプロトコルTinyBeeを採用。
TinyBeeは軽量・シンプル、ツリー型ネットワーク、アドレスの不変性、通信時間・遅延時間の算出が可能などの特徴があり、無線ネットワークを低コストで構築できる。
このTinyBee採用の無線モジュールUM―200は、外形寸法38×25×4・6ミリ、重さ約6グラムと小型軽量。通信速度は無線区間最大250kbps、通信距離が屋内60メートル、見通し200メートルで2段階までの中継通信機能を装備している。そのため、狭小スペースに端末を設置、無線LAN既設エリアで無線を共存、アナログとデジタルを混在送信、移動体と回転体と相互にデータ通信、センサーネットワークシステムの低価格構築、専用端末の開発期間短縮などの要求を実現するうえで最適である。
消費電流は移動時24ミリA以下・間欠動作時のスリーブ電流50μA以下。電源電圧はDC1・8~3・6V。
同社では親無線機として、イーサネット・USB・RS―232C対応のAreaOs―W1、イーサネット接続タイプUME―100、RS―232C接続タイプUMR―100、USB接続タイプUMU―100を用意している。