東京都電機卸商業協同組合(TEP、廣瀬芳重理事長)の流通近代化委員会(川鍋季明委員長)は、「ISOを活用した物流管理見学会」を、三誠(足立哲雄社長)の東京都昭島市にある物流センターを会場にして17日開催、33人が参加した。
昨年12月に続いて2回目となるこの見学会は、商社機能の多様化、物流業務の合理化と効率化が進む中で、電子部品・制御機器の流通を担う商社としてどのような取り組みが必要かという経営課題の中で開催している。
今回見学した三誠は「ISOが日常業務そのものである」という足立社長の方針の下、2000年12月に商社としてはいち早く環境規格のISO14001の認証を取得し、さらに昨年12月には品質マネジメント規格のISO9001〓2008を取得している。
見学会では、ISO9001・14001を活用した物流革新の概要と成果を研修した。
最初に同社の上村義和顧問からISO9001&14001取得と維持の概要とその成果及び、物流革新の実態についての説明を聞いた。
その後、物流センターの見学を行い、発注―入荷、入荷―入庫、受注―出庫―梱包システム、出荷システム、トレーサビリティなどの作業がISO9001の要求事項とどのように合致しているかを確認した。バーコードを活用することで、作業の確実な指示・確認によってミスの防止を実現しているシステム構築や、トレーサビリティによる顧客への迅速な対応状況も見学した。また、MSコネクタの組み立て工場も見学した。
足立社長は「商社は製品だけでなく物流品質も重要になっている。ISO手法を活用して、業務全体の運用改善を進めていく」と語っている。