竹中システム機器(京都市山科区大塚野溝町86―67、〓075―593―9300、瀬戸康雄社長)は、1万6384画素、スキャンレート35kHzを実現し、デジタルビデオ出力が可能なデジタルラインセンサ「型式TL―16000CL」を7月1日から発売する。販売価格65万7000円(レンズ別)。年間販売目標は2000台以上。
ラインセンサは、コピー機やスキャナーの原理を利用し、電子機器プリント基板の実装画像を取り込む入力機器や外観検査用入力機器として使用される。
特に最近では、シリコンウエハの欠陥検査、携帯電話やデジカメのプリント基板の配線パターン検査など、高解像を必要とする画像の取り込みに使用されている。
「型式TL―16000CL」は、1万6384画素のフォトダイオードを、スキャンレート35kHz、データレート640MHzで走査する高解像度・高速走査のCMOSリニアイメージセンサ搭載産業用デジタルラインセンサ。
カメラリンクでパソコンのインターフェースボードと接続して使用され、コンピュータからはゲイン、オフセットなどが容易に変更できる。産業用デジタルカメラインターフェース統一規格のカメラリンクに適合したビデオ出力フォーマットで、8ビットのデジタル映像信号で出力する。
各メーカーのキャプチャーボードと接続でき、3・5μmスクエア画素サイズで高精度な画像処理システム構築が可能。グローバルシャッタ機能及びFFC機能、アンチブルーミング機能を搭載。出力特性のバラツキが少なく、鮮明な画像を得られる。DC12Vの単一電源で動作する。
主な用途は、液晶パネル検査機器用途のほか、画像検査など画像処理装置、外観検査や各種寸法測定などの計測装置、シート状物体表面検査装置、高画質のパターン検査装置などの各入力機器のほか、コンピュータと接続して行う画像処理用途などに適している。