ズームアップ技術派企業 六合システム電子工業独自の液晶モニターユニット高い評価

【名古屋】メカトロニクス・エレクトロニクス商社の六合エレメックの製造部門六合システム電子工業(勝崎幸夫社長)は、受託開発、生産設備の制御盤、コントローラなどの設計・製造、オリジナル製品の開発などを行っている。

「顧客のニーズに合った装置、機器を開発、システム化、アセンブリーまで行っている。商社にもこうした機能が求められている」と勝崎社長は同社の存在意義を語る。

機械メーカーから請け負っている制御装置の開発、メンテナンス、改造、輸出品の設置などと、顧客対応の制御盤、電子制御ユニット製造、オリジナルの液晶モニターユニット製造などが売り上げの半々を占めている。

工作機械などの不況の影響を被っているが、電子制御ユニットに関しては、回復の傾向が見られ、リペアの需要も大きいので、リペアに関する技術を有する企業として存在が重宝がられている。

ユニークな製品として期待されているのが、液晶モニターユニットだ。産業用機械の中には20年以上使用されているものがあるが、古いモニターは特殊な仕様が多く、市販の液晶モニターに置き換えるだけでは、映し出せないことがある。同社のモニターは多種多様なビデオ信号、特殊な解像度に対応、置き換えが可能となる。

そのモニター交換の需要は大きいため、営業マンが全国各地から情報収集を行い、需要に応えられるようにしている。

「顧客の様々な要望に確実に応えていくには、技術と人材のレベルアップが必要だ。技術力を高めて、それらの注文を六合システム電子工業の中に取り込んでいきたい」(勝崎社長)と技術力アップを売り上げ増に結びつけていく考えだ。
【六合システム電子工業】

▽設立=1973年▽本社=名古屋市名東区平和が丘4―44―1、〓052―777―8801▽取締役社長=勝崎幸夫▽従業員数=19人▽資本金=3000万円▽製造品目=マイコン応用商品の受託開発、生産自動計測装置・検査装置の設置、制作ライン自動化、省力化設備の設計・製作、その他各種制御装置設計・製作、液晶モニターユニットなどオリジナル製品開発。

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