スワロー電機ねじアップ式端子台、トランスで特許今後の事業拡大に弾み

スワロー電機(大阪市東住吉区桑津2―6―52、〓06―6714―0431、河原実社長)は、6月11日付けでねじアップ式トランスの端子台、及び同端子台を備えたトランスの特許を取得した。

同社は、2005年にこの特許の出願を行い、製品へ搭載している。現在では単相30VAから20kVAまでの汎用トランスのほとんどに加え、特注品にも搭載を進めている。

特許を取得した同社の端子台は、ねじを緩めたり、端子台の保護カバーを取り外す必要がなく、端子を差し込むだけで簡単に配線作業が完了し、作業時間が従来に比べ80%以上短縮できるというのが大きな特徴。

また、保護カバーと端子台が一体構造で、端子の活電部を覆っており、人的接触から安全を確保する。作業性の大幅向上と安全性確保が図れたことで、発売以来好評となっており、順調にシェアを拡大している。

河原社長は「作業性が大幅に向上したことと同時に安全性も向上したことで、使用したユーザーから高い評価を得ており、高いリピート率に繋がっている。さらに、通電状態が一目で分かる『LED通電表示付きトランス』も非常に好評で、こちらも順調にシェアを拡大している。今回の特許取得は、当社の高い製品技術が評価された証で、今後の事業展開に弾みをつけたい」と語っており、ねじアップ式トランス、LED通電表示付きトランスに強い自信と手応えを感じている。

トランスは基本構造を変えようがない製品と言われてきたが、こうした中で同社はコイルの巻き幅を自由に変えられるボビンを開発するなど、独自の開発目線で生産の効率化を推進してきた。また、入・出力を色分けしたカラー端子台を発売するなど、常にユーザー側に立った製品開発を行ってきた。

同社はこうした製品群が好調に推移していることから、今年に入り月ごとの売上高が前年同月比20~30%アップで推移している。

また、大型トランスに関しても受注が増加しており、生産の効率化と合わせ、今後さらに拡大に弾みをつける方針だ。

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