安川電機は、中国・遼寧省瀋陽市に建設を進めていたサーボモータ・サーボアンプの新工場(安川電機瀋陽)が6月12日から生産を開始した。6日には現地で竣工式を開いた。
新工場は伸長著しい中国市場でのサーボモータ・アンプの需要に応えるために、上海工場(上海安川電動機器)に次いで中国で2カ所目の生産拠点。
敷地面積5万平方メートル、床延べ面積1万4000平方メートルの規模で、総投資額は約50億円。
同社は中期経営計画「Challenge100」で、「市場対応力強化によるグローバル展開の加速」を掲げ、本年度は「アジアシフトの加速」を社長方針とし、特に成長率の高い中国市場を重要市場と位置づけ、シェア拡大に取り組んでいる。
既存の生産拠点である上海工場では10年度54億円の売り上げを計画しているが、今後安川電機瀋陽の生産拡大を進め、12年度には200億円の売り上げを見込んでいる。
両工場で中国市場を幅広くカバーし、多様化するユーザーニーズにスピーディーかつ安定的な供給体制で取り組む計画。