サンワテクノスは、2013年3月期を最終年度とする「新第7次中期経営計画」をスタートさせた。「STEP1000(Sunwa
Total
Evolution
Plan
1000)」として、グループの連結売上高1000億円の実現を目指している。
同社は、09年度から第7次中期経営計画をスタートさせたが、リーマンショックの後遺症による世界的な景気後退で経営環境が急変したことから目標数値の設定を見送っていた。
しかし、09年度後半にかけてある程度景況に落ち着きが見え始めたことから、10年度から改めて3年間の「新第7次中期経営計画」を立てた。海外ビジネスの拡充と国内子会社との連携強化に向けて、グローバルネットワークを活用するとともに収益力を向上して筋肉質の組織づくりを目指すことを骨子としている。
海外ビジネスは現在の110億円から約4倍の400億円に拡大し、全体売り上げの40%まで高める。特に海外売り上げの70%を占めている中国市場の開拓を進めるために、現在ある6拠点のうち上海、広州の営業人員を増やして、日系企業の現地調達への対応力を強める。国内では、成長市場であるクリーンエネルギー、省エネ、医療、ロボット分野などをターゲットに、新たな収益の柱を構築する。
こうした取り組みを強めるために、販売組織の再構築も行う。同社は、電機、電子、機械の3つの部門に分かれているが、国内外子会社も含め部門間が連携することで総合力を発揮できるようにしていく。
同社の山本勢社長は「技術商社を目指す中で、3部門とグループ会社と連携することで、相乗効果を発揮しながらエンジニアリング力の強いサンワテクノスを目指していく」と語っている。