フエニックス・コンタクト(横浜市港北区新横浜1―7―9、〓045―471―0059、青木良行社長)は、セーフティコントローラ/セーフティリレーユニット「PSR―TRISAFE(トリセーフ)シリーズ」に、モジュール式タイプを追加し、品ぞろえを充実させる。
同社は2009年にスタンドアロン式のセーフティコントローラを発売し、機械安全市場への参入を図ったが、今回の機種追加で、安全機器市場の本格開拓に取り組む。発売するモジュールタイプは、本体幅22・5ミリとモジュラータイプでは最もコンパクトで、DIN(35ミリ)レールへの取り付けや、T―BUS用コネクタの接続で最大10台まで増設が可能。
また、プログラミングはファンクションブロックで行え、Webから無料でダウンロードできるシミュレーションソフトで動作を確認できるのも大きな特徴。
入出力点数は、本体が入力20点、出力4点で、拡張モジュールは入力8点、出力4点(出力を入力に切り替えて最大12点の入力にソフト上で変更も可能)。さらに、パソコンでソフトを作成し、USBケーブルを使ってモジュラーに送付して動かすこともできる。
配線接続はねじ式コネクタとスプリング式コネクタを使い分けでき、スプリング式はツイン接点になっており、信号の分岐が端子台の追加なしでも可能。
そのほか、フィールドバスゲートウェイを使ってPROFIBUSでPLCと接続できる、メモリ機能も標準で装備しているなどの特徴を持つ。安全規格はEN954―1、ISO13849―1、IEC62061などの機械安全や、IEC61508の機能安全をはじめ、GL(ドイツ船級協会)やEN50156―1の炉、蒸気発生器、廃物ボイラーなどに適合。