安川電機は2011年3月期第2四半期連結業績を上方修正した。売上高を100億円増(7・9%増)の1370億円、営業利益は20億円増(200%増)の30億円、純利益を10億円増(同)の15億円とした。サーボモータやインバータなどのモーションコントロール事業が好調なため。
11年3月期第1四半期連結決算は、売上高633億6400万円(前年度比36・7%増)、営業利益6億1200万円の損失、経常利益7億200万円の損失、当期純利益10億6300万円の損失となった。
セグメント別売上高は、モーションコントロールが348億1400万円(同62・4%減)、ロボットが172億4300万円(同29・3%増)、システムエンジニアリングが63億7500万円(同15・5%減)、情報が30億7900万円(同12・1%増)、その他が18億5100万円(同43・9%増)。
モーションコントロールは、顧客の設備投資再開、在庫調整一巡などによる需要の回復にともない、受注は急速に回復し、前年同期比で大幅な増収となり、黒字に転換した。
ACサーボモータ・コントローラは、半導体業界や電子部品業界向けや、中国・アジア向けが好調で、インバータも、中国をはじめ、アジア・米国向けで回復している。
ロボットは、国内自動車業界向け設備投資の動きは弱含みで推移しているものの、設備投資動向は緩やかに回復してきており、損益も改善した。溶接、ハンドリングロボット等は、中国・アジア等の地域の自動車関連向けでの投資案件が増加。
国内では、自動車産業向け以外の顧客開拓にも注力して回復基調にある。液晶業界向け、半導体業界向けでも、回復傾向を見せている。