日本開閉器工業 企業体質と競争力強化へ 責任体制確立へ取締役を部門担当に

日本開閉器工業(大橋智成社長)は、企業体質と競争力の強化に向けた取り組みを強めている。今年4月の新年度から「自主性と責任」の方針の下、各取締役を管理、品質保証、開発、生産、販売の各部門の責任者として担当させ、それぞれの担当部門をすべて責任持つ体制にした。

それぞれの担当責任を明確にすることで、「結果の平等ではなく、機会の平等により能力のある人が結果を出せるような仕組みにしている」(大橋社長)。この仕組みをベースに、今後は新人事制度の導入による能力給や成果給の導入も検討していく。

また、2008年、09年と低迷した売り上げも、大橋宏成取締役を国内外すべての営業責任者として任命し、底上げを図る。中期計画では米国でスイッチナンバーワン企業を目指しているが、国内でも存在価値を高める取り組みを引き続き強める。「現在、スイッチの国内シェア30%を持っているが、まだ70%の市場が残っており、その開拓を行う必要がある」(大橋社長)として、販売代理店とも協業しながら、10業界をリストアップし、同社の弱い業界・分野を分析して開拓を行う。

海外も、今年度中にドイツ・フランクフルトに欧州駐在「NSE」を置く予定で開設準備を進めている。

なお、同社のスイッチの受注も、前年同期比2~2・5倍の高水準で推移しており、急ピッチで回復傾向を示している。

同社の新役員体制は次の通り。

代表取締役社長大橋智成▽取締役・管理部・内部統制推進室担当市川忠夫▽同・品質保証部担当中村正▽同・マーケティング部・開発部・特機部担当田中幸久▽同・日開香港総経理青木明裕▽同・東日本販売統括部・西日本販売統括部・販売企画室・グローバルセールス部担当大橋宏成▽同・生販部担当神定孝次▽常勤監査役池田弘▽監査役佐藤悦雄▽同坂本哲夫。なお、徳永雄平取締役は退任。

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