東芝とIHIは、国内外の原子力発電所向けタービン用機器(ケーシング・ノズル等)の製造を目的とする合弁会社「IHI・東芝パワーシステム」を、2011年1月に設立する。資本金は3億1000万円で、出資比率は東芝52%、IHI48%。本社は横浜市磯子区のIHI横浜事業所内に置く予定。両社は、沸騰水型(BWR)原子力発電所の建設及び運転保守ビジネスにおいて、密接な協力関係で活動しており、また米国ウェスチングハウス社に出資して、加圧水型(PWR)原子力市場への参入及びビジネス拡大についても取り組んでいる。
新会社は、東芝が手掛けるBWR及びPWR原子力発電所向け蒸気タービンのケーシング・ノズル等の製造を行う。IHIは、得意とする原子炉圧力容器や格納容器の製造に加え、従来手掛けていなかったタービン機器製造という新たな事業領域の拡大につなげる。東芝も、タービンの生産能力を拡大し、原子力事業のサプライチェーン強化を図っていく。