韓国ベンチャー企業のジョウテック(本社ソウル市)は、電線を剥がさずに接続できるケーブルクランプ「e―クランプ」を開発した。製品に対する評価が韓国内で高まっているが、市場の大きい日本進出を計画、販売代理店や技術提供先を探している。
同社が開発したe―クランプは、U字格子に圧力を加えて被覆を簡単に剥ぎ、切開された電線の部位を圧着させ電線とクランプが確実に接続する仕組みとなっている。電線の被覆を剥がす必要がなく、誰でも敏速に結線作業ができる特徴を備えている。
e―クランプは、I型のほかT分岐も用意している。省配線システムの分岐接続などにも適している。
昨年、韓国中小企業振興公団アイディア商品化支援事業に選定された。また、韓国特許発明大展で金賞を受賞している。
こうした受賞により商品化を目指し、今年2月に会社を設立、事業を立ち上げたもの。海外市場を視野に、今年3月には5カ国で特許を出願している。
本格生産が4月に始まったばかりで実績は少ないと見られるが、月間40万個の生産を計画し、順次販売量を増やす方針である。
同社では日本市場に対し「世界的な電気・電子メーカーがあるので非常に波及効果が高い」として期待、進出を狙っている。