計測自動制御学会(SICE、曽禰寛純会長)は、8月18~21日まで、台湾・台北のグランドホテル(圓山大飯店)で年次の国際会議「SICE2010in
TAIWAN」を開催する。同会が単独主催で、海外での国際会議開催は今回が初めて。
この会議は、同会が主催する計測、制御及びシステムインテグレーションの分野ではアジア最大規模。
02年からは国際化を進展させるために、それまでの日本語による学術講演会から公式言語を英語とする国際会議にしたことで、海外からの論文発表数及び参加者数がともに3分の1を超え、名実ともに国際会議としての評価が定着している。
今回は台湾の姉妹学会であるCACSの全面的な協力を得て、同会単独主催では初の海外での開催となる。
国内での年次大会を行わず、海外での国際会議とするのは、日本の理工系学会では稀で、SICEの国際化への取り組みを強く内外にアピールすることにも繋がる。
SICE2010では、発表論文数が20カ国から過去最大の747件が予定されており、参加者も1000人を超えることが見込まれ、当初の計画規模を大きく上回り、この分野では台湾で過去最大規模になる予定。
SICEでは、新しい時代に向けた事業活動の基本方針の一つとして、産業界における連携の基盤を確立することに力点を置いており、計測・制御業界の団体である日本電気計測器工業会(JEMIMA)やCACSとのコラボレーションの機会となる。
なお、SICEは来年9月に創立50周年を迎えることから「いつでも、どこでもSICE」の定着へ活動を強める。