防犯・自動ドア用センサメーカーのオプテックスはこのほど、米国内に100%出資の子会社を設立し、同子会社が光ファイバー侵入検知システムの開発・製造の米国ファイバセンサメーカー、ファイバー・センシズ社(本社・オレゴン州)を買収して、北米市場開拓やハイエンド防犯システムなどの事業拡大を図る。
フ社の主力製品である光ファイバーセンサは、主にフェンスに設置する侵入検知センサで、侵入場所を瞬時に検出する高機能センサ。これまで政府・軍関係施設のほか、電力施設や石油・天然ガス施設、化学工場など重要施設の警戒用途として活用されており、世界トップクラスの豊富な実績を残している。2009年12月期の売上高は487万USドルと低迷したが、08年は1257万USドルに達していた。
一方、オプテックスグループは、赤外線センサや遠隔画像監視関連機器の開発・販売を行っており、特に欧州市場で知名度と実績を挙げてきた。
今回の買収により、今後は北米市場や従来の販路ではカバーしきれていなかった分野に進出するほか、各国の重要施設向けハイエンド防犯システムへ事業拡大を図ることを視野に、ファイバー・センシズ社が保有する製品・技術・販路を融合、シナジー効果を高め防犯システムのトータルソリューションを提供していく。
なお、8月に設立する予定の子会社名は「ファイバー・センシズ」。資本金は530万USドルで、オプテックスが100%出資。従業員は23人でスタートする予定。