最大4軸の位置制御を実現 オムロン PLCのパルス入出力部を独立 CPUユニット用2種発売

オムロンは、PLCのパルス入出力インタフェース部を独立させ、最大4軸の位置制御を実現した「SYSMAC
CJシリーズ」用のCPUユニット用パルスI/Oブロック「形CJ2M―MD211(シンク出力タイプ)」、「形CJ2M―MD212(ソース出力タイプ)」=写真=を発売した。いずれも標準価格は2万2000円。年間販売目標は8000台。なお、海外でも順次発売する予定。

従来、簡易な位置制御はCPU内蔵のパルス入出力機能を使うことでコストパフォーマンスを追求してきたが、プログラム容量は20kstepまで、軸数は2軸までという制限があり、複雑な制御を実現するには高機能な位置制御ユニットが必要でコストがかかっていた。

新製品のパルスI/Oブロックは、CPUからパルス入出力機能を独立させることで、ユーザーのシステム規模に合った位置制御が可能。簡易位置決めなど2軸制御や、基板・シートなどの送り制御など、高機能な位置制御ユニットを必要とした4軸の位置制御においても、パルスI/Oブロックを必要数装着するだけで位置制御が可能となり、コスト削減に貢献する。

特徴は、5kstepから60kstepまで5種類のプログラム容量を持つCJ2MのCPUユニットに、最大2台のパルスI/Oブロックが装着可能。1台のCPUで最大4軸まで位置制御機能を拡張することができ、アプリケーションの幅が広がる。同社従来比2分の1という高速起動と、最高速度100kppsのパルス出力により、タクトタイムを大幅に短縮する。パルス制御周期1ms(同社従来比4分の1)で、キメ細かな加減速が可能となり高精度な制御を実現。

さらに、割込定寸送り(IFEED)命令を搭載。割込入力からの定寸送りを1命令で実行可能にした。これにより、割込起動時間やほかの割込発生による遅れがなくなり、定寸送りの精度向上に貢献する。

位置決めアプリケーションに必要なS字加減速方式を追加。初期加速比率が少なくなり、加速・減速による振動が抑制でき、位置決め精度向上に貢献する。

汎用入力・割込入力・パルスキャッチ入力・高速カウンタ4種類の入力方式を搭載、様々な入力バリエーションに対応する。位置制御のプログラミングは、専用のファンクションブロック、専用の命令語を用いることで簡単に行える。

同社は新製品の投入で、高速高精度な位置制御には「形CJ2H・CPUユニット」と位置制御ユニット、小型で簡易な位置制御には「形CJ2M・CPUユニット」とパルスI/Oブロック、という2つの方法で今後もユーザーの幅広いニーズに応えていく。

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