コンテックは、ハイビジョン動画の高精細映像をLAN回線で長距離伝送する動画配信ユニット「FlexNetViewer
HD」=写真=を開発、従来機種「FlexNetViewerシリーズVGA解像度対応静止画向け」の上位高機能版として9月1日(予定)から発売する。送信機4万5000円、受信機4万2000円。
FlexNetViewerHDは、LAN回線(100BASE―TX)を使用し、複数個所とのデジタル画像信号(DVI)の送受信を可能にするアプライアンス機器。
公共施設、交通、ショッピングモール、大型量販店、アミューズメント施設など様々な分野で、高品質な映像によるデジタルサイネージシステム(電子看板)や、遠隔監視システム、ライブ映像の送受信システムを実現する。
解像度1920×1080までのデジタル信号に対応のほか、アナログ方式映像機器のコンポジット信号に対応。監視カメラを利用した観光地や道路の渋滞状況などライブ映像配信用にも活用できる。
画像を取り込んで発信する側に送信機(RP―VL―S―02)を、LAN回線経由で信号を受け表示器に配信する側に受信機(RP―VL―R―02)を組み合わせて使用する。
一般的なAV分配器や、映像信号を増幅する延長器とは異なり、映像信号をLANパケットに変換して伝送するので、伝送距離による画質の劣化やケーブル長の制限がない。また、市販のLANケーブル(カテゴリ5以上)や、HUBなどパソコンサプライ品を活用し、安価に高品質の映像配信システムが構築できる。
また、同社独自のネットワーク通信技術とハードウェアMPEG4圧縮/復元処理により、使用帯域8%程度でネットワーク回線占有率を抑えることができ、既設のLAN回線をそのまま活用することができる(既設回線の回線占有率が高い場合を除く)。
受信側のWindowsパソコンに画像転送ユーティリティをインストールすれば、遠隔地にある複数台の送信機からの画面を受信機なしで監視することも可能。
受信機にはCOMポート(リモートシリアルI/O)を備えており、送信側のパソコンに専用ドライバをインストールすれば、送信側パソコン本体のCOMポートとして割付けて使用でき、シリアル通信対応機器をLAN回線経由で遠隔操作することも可能。
送信側のパソコンに画像転送ユーティリティをインストールすると、送信機なしで遠隔地へ動画配信することも可能。法人向け無線LAN製品「FLEXLAN
1000シリーズ」を利用すれば、ハイビジョン映像をワイヤレス伝送するシステムが実現できる。