ケージーエス(埼玉県比企郡小川町小川1004、〓0493―72―7311、榑松武男社長)の2010年6月期は、売上高が前年度比ほぼ横ばいの12億2600万円、経常利益は為替差損から約3000万円のマイナスとなった。11年6月期は、今年に入って市場が回復しつつあることから、売上高が前年度比20%増の15億円、経常利益1億5000万円を見込む。昨年12月、これまでソレノイドの生産を委託していた中国・上海市の日系企業を買収し、100%子会社のKGS上海を設立。
現在は月産5~6万個だが、今年末には月産10万個を計画。これによりコスト競争力をつけ、日本市場の開拓を進めている。
また、KGSフィリピンで生産するVIP機器(視覚障害者用機器)では、新製品の投入で着実な売り上げ増を見込んでいる。
日本、上海、フィリピンの3極体制をより強固にすることでKGSグループとして市場に対応していく方針をより鮮明に打ち出し、今期の目標達成を計画している。