村田製作所の中華圏販売統括拠点である村田(中国)投資有限公司の電波暗室棟(ムラタEMCセンター)が、このほど完成した。
現在、中華圏では世界中のエレクトロニクス企業が進出し、電子機器の開発・設計が活発化、これに伴う無線技術の発達で様々なEMC問題が発生している。
このEMC問題を解決するため、同社では海外初となる最新の測定設備を備えた電波暗室設備ムラタEMCセンターを建設したもの。
投資額は約10・2億円(躯体5・4億円、設備4・8億円)で、所在地は村田(中国)投資有限公司本社隣の上海市閘北区永和路181号。建築面積は約399平方メートル、延べ床面積は約1787平方メートル。4階建て(地下1階)で、電波半無響室、電波無響室、シールドルーム(7・5×10・0×6・0メートル)をそれぞれ1室備えている。
同社では今後、独自に培ってきた技術をもとに電波暗室設備を活用し、EMI(電磁妨害)対策部品や、EMC技術を中華圏に展開し、EMC問題解決のサポートを通じてEMI対策部品の拡売を行っていく。