富士電機システムズ(白倉三徳社長)は、新年度よりコンポーネント中心からソリューション事業へのシフトと、海外事業比率を40%まで高めることを基本に取り組んでいる。このうち環境ソリューションでは社会、産業、輸送の3つのソリューション事業部を設けている。
中でも産業ソリューション事業では、ドライブ・制御と産業施設の大きく2つの市場をターゲットにして、2011年度に売上高1100億円(09年度1080億円)、営業利益率6%(同4%)を目指す計画だ。
その中核を成すのが、ファクトリーソリューションの強化と海外事業の拡大である。
ファクトリーソリューションは、国内では工場の全体最適を実現するために、生産管理・品質向上と、省エネの見える化・分析・対策を行うために、計測機器から対策機器までトータルで提供していく。
また、海外事業は中国・アジアを中心に大容量整流設備や高圧インバータなど競争力のある製品を核にして拡販を進める。同時にファクトリーソリューションも海外に提案して、拡大を図る。
同社は、高圧インバータやガス分析装置、モールド変圧器で国内トップ、大容量整流設備では世界第2位のシェアを持っていると言われ、これらの強みを活かしていく。