IDECは、ATEX指令(欧州防爆指令)と安全規格(IEC60947―5―5)に適合した非常停止用押ボタンスイッチを開発、同スイッチを搭載した耐圧・安全増防爆構造コントロールボックス「EC2B形」=写真=を発売した。標準価格は壁掛形1万4500円、自立形3万円。3年後の年間販売目標2000台。
同社は、石油化学工場を始め、爆発性ガスが存在する危険場所に設置する防爆製品群で、常に業界に先駆けた製品開発を行い、HMI環境の安全確保に努めている。さらに、主要な海外認証を取得。輸出向けに対応するほか、海外販売も積極的に推進している。
EC2Bシリーズは、ATEX指令と安全規格に適合の非常停止用押ボタンスイッチを搭載した耐圧・安全増防爆構造コントロールボックスで、国内使用はもとより、海外向けプラントにも最適である。
全ての爆発性ガス、蒸気の雰囲気(ゾーン1/2)と、粉じん雰囲気(ゾーン21/22)で使用可能。コントロールボックスの材質は、耐食性に優れたステンレス鋼を採用している。
鍵操作形セレクタスイッチやユニット18点と、24点取り付けのコントロールボックスをラインナップに追加。多彩なコンビネーション構成が可能で、様々なユーザニーズに対応する。
また、鍵操作形セレクタスイッチのNC接点は、直接開路動作機能(IEC60947―5―1付属書K)を搭載。非常停止用押ボタンスイッチと鍵操作形セレクタスイッチは、最大3接点まで搭載可能。セレクタスイッチはオーバラップ接点も完備し、多彩な回路構成が可能である。
主な用途は、石油・化学プラント、塗装工場、塗料・インク工場、化学薬品・化粧品工場などの製造装置、半導体関連装置など。