パナソニック電工は、生産ラインを止めずに設定変更でき、検査信頼性向上とエンジニアリング工数削減の両立を実現したFA用画像処理機「イメージチェッカPV500V2」=写真=計4機種を発売した。オープン価格。
PV500V2は、従来機「PV500」の機能・操作性をさらに向上させた後継機種。PV500は、独自のプロセッサ技術で生産設備の運転を止めずに検査内容の変更や動作の確認が可能である。
PV500V2は、さらに、スマートエッジ(円・線)チェッカ機能や、演算式が不要の幾何演算機能などの新機能を搭載。生産ラインでの自動組み立てや、加工時の検査などに求められるソリューションを提案する。
スマートエッジチェッカ機能は、計測する1つの対象物のエッジ(端)から、円の中心・半径・直径・偏差など、線の幅・欠け・直線度などを計測する。幾何演算機能は、寸法・位置計測の設定・変更の数式が不要で設定工数が削減できる。
また、2点間距離・2直線交点・2直線中線・垂線距離・近似直線・近似円・近似楕円など、線で最大3000点、円で最大3600点のエッジポイントを検出する。
画像前処理として、異物抽出、動的2値化、濃淡差分など、欠陥抽出機能を強化。欠陥抽出、ノイズ除去、回転・反転、輪郭強調など、検査対象物ごとに変更可能な、21種類の画像前処理フィルタを搭載。照度が均一でない画像や、ノイズのある画像などに対し、欠陥部分の抽出精度を向上、信頼性の高い安定した検査を実現した。
8カ国語9字体に対応し、国内外での使用が可能。計測データ・十字線・矢印(寸法線)など、様々な使用目的に応じた表示設定や変更が可能。
主な用途は、電機・電子部品、各種電池、フラットパネル、医薬品・食品などの生産ラインでの自動組み立て、加工検査。