山武は、データセンター向け環境ソリューション「AdaptivCOOL(アダプティブクール)」の構成機器であるグリルパネル設置型の床冷却ファンに、従来の床サイズ600ミリ角対応型「HT510」に加え、日本国内市場に対応する450・500ミリ角対応型の「HT410」を、16日から販売開始した。
販売価格は625万円から(熱気流シミュレーションからシステム構築まで)で、販売目標は3年後年間10億円。
新製品は、データセンターの課題とされている熱だまりや冷やしすぎを解消し、最適な温熱環境を実現するソリューションで、熱気流シミュレーションにて現状の問題点を可視化し、問題個所にグリルパネル設置型の床冷却ファン、天井換気ファンなどを設置してサーバからの排熱の換気や熱だまりへの十分な冷気供給を行う。また、効率的な冷却によって省電力化も実現できる。
日本国内のデータセンターやサーバルームに設置されているグリルパネルは、床サイズ450・500ミリ角と600ミリ角が半々で使用されていると言われ、今回追加で両方のサイズに対応が可能になった。
アダプティブクールは、同社が昨年1月に日本国内における販売契約を締結した米・ディグリーコントロールズ社の製品。
データセンターは、発熱量の増加傾向と消費電力の増大が課題となっていることから、同社は今後もデータセンター向け環境ソリューションのラインナップを拡充していく計画である。