明電舎とNECは、リチウムイオン電池を用いたビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)を共同開発し、横浜の大型商業施設で実証試験を行う。同システムは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業「蓄電複合システム化技術開発」として採択されたもので、期間は3年間。
従来のBEMSによる省エネルギー制御は個々の機器を対象にしているが、明電舎とNECは蓄電池機能を付加することで施設全体のエネルギー利用効率を高めるシステムを共同開発する。
また、地域内の家庭用エネルギーシステム、電気自動車、地域エネルギーマネジメントシステムとも連動し、融通性の高い需要制御システムの実現を目指す。
明電舎の電力貯蔵システム技術とBEMS、NECの電気自動車向けリチウムイオン電池技術を用いた大容量蓄電池システムを融合する。
計画では今年度、高度エネルギー制御機能を開発、来年度から2年間かけて横浜みなとみらい21地区の大型商業施設で実証試験を行う。
システムは高度BEMS、容量250kWhのリチウムイオン電池、容量100kWのパワーコンバージョンシステムで構成。
大型のオフィスビルや工場の系統電力と自家用電力を需要に応じて効率的に利用しエネルギーコストの削減、CO〓排出削減も可能にする。